blog 2005年10月 Story Box
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「友達のまま」(8) 友達のまま 2005年10月01日[20:13]
 「………で?どういうことなんだ、森里」
 
 その日の放送終了後、全体の反省会が終わったあと個人的に呼ばれ、
森川ディレクターのデスクの前に立ったまま無言のあたし。
 そんなあたしにいらいらしているのか、森川Dが指先でデスクをはじく音だけが、スタッフルームの中に響いている。

…今日の放送は(というかあたしのコーナーは)さんざんだった。
FAXや曲紹介読むのをとちるわ、ちひろと凌さんとの会話もかみ合わないわ、
挙句の果てには何か話しかけられてもボーっとしててあわや放送事故を起こしそうになるわ…で。

 反省会では当然のごとく森川Dのダメ出しがあたしに集中した。
それに対してあたしはただ謝ることしかできなくて理由をはっきりいえないもんだから、反省会が終わったあとに個人的に呼ばれたのだ。

 原因はわかってる、あのリクエストFAXのせいだ。
『K-NA(ケイナ)』=夏菜だと気づいたとたん、そればっかりが気になってしまって。
でもそれが原因だなんて、とてもメンバーや、ましてや森川Dになんていえるわけがない。
 スタッフルームの外で、沙也たちが心配そうにこちらの様子を伺っているのがちらりと見えて、あたしのことはかまわずに早く帰ればいいのに・・・と申し訳ない気持ちになる

 「どうしても、理由はいえないんだな?」沈黙を破る森川Dの言葉。
「…はい」
「何が原因なのかわからないのか?それとも理由がわかってても俺たちに説明できないことなのか?」
「…原因は、わかってます」今のあたしにはそう返事するのが精一杯。
「じゃあ理由はわかってるけど、俺たちには言えない個人的な理由ということなんだな?」
「そうです、すみません」そういったとき、森川Dの表情はいっそう険しくなり、次の瞬間、とても冷たい声でこう言い放った。

「じゃあ森里、お前来週からくるな。俺がいいというまでしばらく出入禁止だ。」

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