blog 友達のまま Story Box
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「友達のまま」(8) 友達のまま 2005年10月01日[20:13]
 「………で?どういうことなんだ、森里」
 
 その日の放送終了後、全体の反省会が終わったあと個人的に呼ばれ、
森川ディレクターのデスクの前に立ったまま無言のあたし。
 そんなあたしにいらいらしているのか、森川Dが指先でデスクをはじく音だけが、スタッフルームの中に響いている。

…今日の放送は(というかあたしのコーナーは)さんざんだった。
FAXや曲紹介読むのをとちるわ、ちひろと凌さんとの会話もかみ合わないわ、
挙句の果てには何か話しかけられてもボーっとしててあわや放送事故を起こしそうになるわ…で。

 反省会では当然のごとく森川Dのダメ出しがあたしに集中した。
それに対してあたしはただ謝ることしかできなくて理由をはっきりいえないもんだから、反省会が終わったあとに個人的に呼ばれたのだ。

 原因はわかってる、あのリクエストFAXのせいだ。
『K-NA(ケイナ)』=夏菜だと気づいたとたん、そればっかりが気になってしまって。
でもそれが原因だなんて、とてもメンバーや、ましてや森川Dになんていえるわけがない。
 スタッフルームの外で、沙也たちが心配そうにこちらの様子を伺っているのがちらりと見えて、あたしのことはかまわずに早く帰ればいいのに・・・と申し訳ない気持ちになる

 「どうしても、理由はいえないんだな?」沈黙を破る森川Dの言葉。
「…はい」
「何が原因なのかわからないのか?それとも理由がわかってても俺たちに説明できないことなのか?」
「…原因は、わかってます」今のあたしにはそう返事するのが精一杯。
「じゃあ理由はわかってるけど、俺たちには言えない個人的な理由ということなんだな?」
「そうです、すみません」そういったとき、森川Dの表情はいっそう険しくなり、次の瞬間、とても冷たい声でこう言い放った。

「じゃあ森里、お前来週からくるな。俺がいいというまでしばらく出入禁止だ。」

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 「祭りの仕切り・・・ですか?」
 夏休みもあけた9月のとある土曜日。
 いつものように放送のミーティングをしていたあたしたちに森川Dが持ちかけたのは、
地元の秋祭りの前夜祭の仕切りを『B・E』メンバーにお願いできないかと言う実行委員会からの提案だった。
 
 「とりあえず基本的な進行は向こうが決めるから、あとは俺らの好きにしていいとさ。やるか?おまえら」
 「やるっ!」
 こういうお祭り騒ぎが大好きなあたしたちが乗らないはずがなく、全員一致の賛成で参加決定。
9月の第3土曜日、夕方5時半から8時半までのイベントの後、局に戻っていつものように9時から11時までの放送をすることになった。
…仕切りといっても、実際に表舞台に立つのはちひろと凌さんで、あたしたちはBGMの選曲とかの仕事だから、
放送でやってる「裏方」の作業とそんなに変わらないのだけど。

 あれから「K?NA(ケイナ)」からの投稿はなく、かといって夏菜に聞くわけにも行かず、
なんだかすっきりしない気持ちのまま季節は夏から秋へ。
 知りたい気持ちと、でも本当にあれが夏菜の仕業で、しかもその相手が拓巳だと知るのもなんだか恐い。
そんな正反対の気持ちであたしは揺れていた。

 「オータムフェスティバル・イン2004?!!
いよいよ今年の秋祭りもこの前夜祭からスタートでーす!!
今年は、我々『B・E』がのっとらせていただきます!!
お相手は『生まれも育ちも地元っ子・パワフルDJ』宮本ちひろ!」


「さっきから食い物の屋台に目移りしまくりの相方を
コントロールしつつ、みんなと一緒に3時間盛り上がっていきまっしょい!
同じく『生まれも育ちも地元っ子・ファンキーDJ』水瀬凌です!!」



 ラジオで告知したからリスナーも来てる、と言うのもあるだろうが、場内は大盛り上がり。
…この人たち(ちひろ・凌さん)の辞書に「緊張」とか「あがる」という文字ってないんだろうなあ…などと妙な感心をしながら、
仕切って仕切って仕切りまくる2人を見ていた。

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